【名前】黒瀬 カナメ
【フリガナ】くろせ かなめ
【性別】女(にはあまり見えないが)
【年齢】15
【現実での職業】なし(引きこもり&軽い家出を繰り返す不登校。一応高校には入っているがほぼ行っていない。)
【容姿】背中まである黒髪をポニーテールにし、前髪は片方が多少長く少し目にかかるようになっている。あまり手入れに拘ってなさそうな、ぼさぼさの艶の少ない髪。実際梳かす乾かすという事もしていない。妙に長さが長いのも「切るのが怠い」という理由なようだ。そんな手入れに拘っていない髪ではあるが、ちょっとしたお洒落なのかなんなのか、この年で所々銀と灰色の中間のような色のメッシュを入れている。 瞳は今にも雨が降り出す空のような、光の無いよどんだ灰色。目つきはかなり鋭くきりっとしていて、女性らしさは感じられず、男にしか見えないだろう。
服装は丈の長めのロングパーカー。主に黒色で、所々灰色のラインや模様が入っており、裾に大きく肉球のようなものが描かれている。あまり被っていないが、フードも獣耳がついているようだ。 指穴カットソーになった萌え袖気味の袖、肩から肘にかけての部分に紐リボンが何回かクロスしている装飾。前のチャックは閉じられているが、パーカーの下は灰色のシャツを着ているのがわかるだろう。 大きなポッケが付いていて、はっきんぐでばいすをそこに仕舞っている。 下は黒い短パンだが、パーカーの丈が長いせいであまり見えず、足の動かし方によってちらっと見える。やけに露出した足は黒いボディステッチが施され、自ら施した不格好なそれは「お洒落」や「可愛い」というよりはただただ「痛々しい」だろう。足自体も女性らしくなければ男性らしくもなく、地味な線を描いている。強いて言う部分があるとすれば、不健康気味の、不気味さを感じる肌の白さ。灰色の靴下に黒いスニーカー。
元から少ない体の凹凸は布でぐるぐるに締め付けられている所を見るに「ボーイッシュな女性」というよりも、本当に男になりたがっている節があるようだ。身長168㎝、この女性にしてはかなり高い身長も性別が行方不明な原因だろう。
【性格】だんはく大好き超ガチ勢。もはや大好きを通り越し「狂信者」の方が近いだろうか。 義務教育すらあまり普通には受けていなかった彼女は、知識がなく子供っぽいと同時に、人を傷つける事も気付かぬ内に言ってしまうだろう。精神も頭も幼いのだ。いつも不愛想な癖に偉そうでもあり、なんだか腹が立つが、なんだかんだでどこか憎めない人物でもある…のかもしれない。言ってしまえば可愛くないツンデレ気質を少し持ち合わせている。
足を引っ張られるのは嫌いだが「レベルの低い者と行っても自分ならフォローできる」「ずっとソロで行ってると段々寂s…楽しくない」という考えのもと、なんだかんだで理由を付け他の者と同行したがる。人間は好きではないが、それ以上にかまちょな性質を持っているようだ。構ってくれる人間は好きだが、Lv99故に彼女に畏怖の感情を抱き、嫌ったりよく思っていない者もいなくは無いだろう。それを本人の前で表に出せば、彼女は容赦なく嫌悪と敵意をむき出し、喧嘩も売ってしまうかもしれない。その他の者に対しては、自分でエネミーを倒せばいいや、と頼まれれば案外すんなりと(後になってから気まぐれに報酬を要求したりもするが)充電させてくれたりと、一見いい奴。
また、だんはくに対する愛と情熱は誰よりも持っていて、だんはくについて語っていたりする時は、まさしく純粋な子供だろう。子供らしく甘い物を好み、動物や自然の類いなど、癒しになりそうなものも好き。
_だんはくの危険に気付き、目を覚ました日。正気に戻ったあの日だ。あの日彼女はただ「は??何言ってるんだこいつら」と。そう切実に思った。彼女の目は覚めなかった。どんなに危険だと言われようが、だんはくにはそれ以上の楽しさが、危険を犯してでもやれるくらいの愉しさが、あると思った。
「政府がだんはくを回収する」となった時、彼女は大層困惑し、そして憤怒し、取られてたまるかと猛反発した。だが結局親によりだんはくは回収され、彼女の楽しいだんはく人生は幕を閉じる。最初は「市内で爆破テロでも起こしてやろうか」なんてわりと本気で考えていたが、実行なんてとても出来ずだんはくのない半年間、彼女は実に空虚な生活を送っていた。だがはっきんぐでばいすと出会ってから、まただんはくの世界にはまっていく事になる。最初はどうせ嘘だろう、都市伝説だろう…と様子を見ていたが、どうやら本当にだんはくの世界に入れると知り、少しだけ出遅れながらもどうにかこうにかはっきんぐでばいすを入手したようだ。
【個性】とにかくだんはくガチ勢である事が彼女(だんはくの中では彼でもあるが)の個性で、最大の強みでもあるだろう。だんはくの事を知り尽くし、大方のアバターの名前、ジョブ、レベルを熟知し、主な戦い方まで把握しているかもしれない。アカウントを買い取っていた相手にはあまり意味がない…どころか「こういう動きをしてくると思ったら違った」なんて、意表をつかれこちらが不利になりかねない。その他は頭だって良くないし、運動も中の下だったりで散々だろう。ただ知識はないが頭の回転自体が遅い訳ではなく、所詮子供の悪知恵レベルかもしれないが、突拍子もない意表を突けそうな事や戦法を思いつく事も多い。あとは多少は当たると自覚している(野生の…?)勘だろうか。
【SV】
「黒瀬だ、黒瀬カナメ。…何をじろじろ見ている?」
「…俺に難しい事言うのはやめてくれないか。頭が回る(うぐ、と顔を歪め)」
「子供がこんな時間に出歩いてて悪いかよ、…生憎学校だとかは行ってない」
『知らない奴は居ないと思うが名乗ってやろう、「ジェード」だ。本物だぞ、すごいだろう(どや)』
『見るに堪えないな。そんなんで大丈夫か?すぐにレストエリア行きにならないといいな』
『そうだろうそうだろう、大丈夫じゃないだろう。…そうだな、正直なお前には特別にこの俺が一緒に行ってやってもいいぞ(にへ)』
【デバイス外見】コンパクトで持ち運びやすい、折り畳み型の携帯ゲーム機。俗に言う3DSのようなもの。プラスチックのカバーにだんはくをモチーフにしたような絵が描かれており、どうやら手描きのようだ。
【派閥】マイナス。
【ジョブレベル】魔剣士 Lv99
植物の力を借り、操る事なんかに特化させたステータスの、ちょっと珍しい魔剣士。
その他の属性は精々初期スキルくらいしか使えないし、彼なりの拘りでもあるのか全く使わない。蔦で相手を絡み取ったり貫いたり、そういう事を得意とする。序盤の弱いエネミーの使ってきそうな力だが、Lv99ともなると、これが案外馬鹿に出来ない性能を持っていたりする。所詮ただの植物故に、切られたり燃やされたりという事には弱いが、単純な拘束、攻撃…更にはトゲや分泌液を通じて毒や麻痺の付与が出来る茨のようなものも生やせたり、軽い回復効果のある粉を出す花を操れたりと、その出来る事の広さが売りだろう。最初は1つずつの植物しか操れなかったり、効果も何もないものしか操れなかったりと散々だったが、Lv99ともなるとやはり話は別。同時にいくつもの種類のものを操ったり、一つ一つの弱さを数でカバーしてきたりする。言い方を変えればただの器用貧乏、もっと悪く言ってしまえば何に特化している訳でもない、中途半端な能力ではあるのだが。ここらへんが彼女が4位の原因だろう。
ちなみに自分より上位の者に対する敵対心や嫉妬心という類のものは持っておらず「ゆうて俺もほぼ同レベルだし」と気にしていない。
植物に頼らずとも、彼自身が剣を扱う事も出来るようだが、その類に特化したジョブと比べれば、色々と劣っているだろう。剣による接近も出来なくはないが、剣を扱う一番の理由は「剣を地に突き刺す事」が植物を操るトリガーとなっている為。既にある植物を動かし力を借りる時もあるが、彼女がジョブの能力で生成している時も多いので、植物の自生していなそうな洞窟なんかでも、剣を突き刺したその場や、そこから地面を掘り進み、相手の近くから蔦やらなんやらが飛び出してくる。コンクリートなんかはともかく、多少固い地面も突き破る事だろう。
【アバター設定】アバター名「ジェード」。現実でも男っぽく見えた彼女だが、アバターは実際に男になる。身長は171㎝程だろうか。
現実世界でのメッシュと同じく、銀と灰の中間のような色のとげとげとした印象の短髪に、同じ色の大きな獣耳の付いた獣人のアバター。猫や犬と言うより、なんとなく人を寄り付かせないその雰囲気と、長くふさふさな尻尾から、「狼」の方が近いだろうか。髪の毛先、尻尾や耳の先は色が濃くなり、黒っぽいグラデになる。
灰色の軽く腹が見える長袖でタイトな服の上に、ショート丈の襟の立った上着。黒に近い深い青のジーパン。腰の所に装飾の目的の強いベルトをじゃらじゃらとたくさん付けたりぶら下げていたりして、そのベルトに付いたポーチにアイテムを入れていたり。あとは黒いフィンガーレスグローブに黒いショートブーツ。全体的に彩度の低い彼の格好だが、ただ一つ、きりりとしながらも大きな目だけは鮮やかで深い緑色で、存在感がある。
人狼固有の能力として、嗅覚や聴覚の鋭さがあり、牙や爪が鋭いが、デフォルトの状態では牙や爪を戦闘に活かしている事はあまりない。
そのアバターの姿と、異様にやりこんでいた経験を活かし、今も昔も淡々とただ作業のように敵を殲滅していく姿から「豺狼のジェード」と呼ばれる事もある。本人的にはかっこいい響きで大変気に入っているようだが、生憎意味は理解していない。
【特殊能力】「狼としての力を最大まで開放する」能力。見た目と使ってくる魔法のイメージが一致しない彼だが、特殊能力によって見た目の雰囲気によく合う、接近戦特化になる事が出来る。
使うと爪や牙が伸び、人体を切り裂き、噛み千切る最大の武器となる。目が鋭くらんらんと光ったりする他、毛先の黒色の部分がよく見れば伸びている。見た目以外の変化は更なる嗅覚や聴覚の発達、純粋な反応速度や身体能力の上昇や、痛覚の薄れなど。剣も使ってくるかもしれないし、もしかしたらそんなもの要らないと投げ捨てるかもしれない。防御面は本当に弱くなり、コストについても1度使うとその時点で充電が10%減り、5分を超えれば1分毎にに2%ずつ減っていくので、まさしく諸刃の剣の能力だろう。
また、ついでのように「ダンジョン内の狼系のモンスターから仲間と認識される」という効果もあるが、こちらの効果は場所によっては全く使えない上、モンスター側から認識出来る範囲の狼が精々2匹来てくれるかどうか、だろう。3対○○に持ち込めると考えれば強いかも知れないが、実際に狼の動きまでロルで描写する気力があるかは別問題_でもあるので、本命はやはり自身の強化。
【はっきんぐでばいすを使う理由】一言でいうのなら「純粋にだんはくが大好きだから」だんはくの世界にはまり込み、常人には理解できない程依存した彼女は、ただただ「楽しいからまたやりたい」という理由ではっきんぐでばいすを手にし、今日もだんはくの世界へと入り込む。
バイトも何もしていない彼女の事だから、「だんはくで楽しく小稼げるなんて最高じゃん!!」という理由もある事だろう。現実世界なんかよりも、だんはくの世界に居た方が彼女は幸せなのだ。
【レストエリア】自宅の自室。